安全性

カーシェアの保険は無料?大手3社の補償内容やオプションサービスを比較

カーシェア保険
カーシェア保険は無料補償内容比較

短い時間から気軽に利用できるカーシェア。

利用時に事故などのトラブルが発生した場合、保険はどうなっているのでしょうか?

何かあった場合に補償がないとすごく困りますよね。

実はカーシェアでは、事故の際の物補償・対人補償」などは利用料金に含まれているんです。

えり

自動車保険に加入する必要はありません!

ただ、トラブルがあった場合にペナルティ料金NOCが発生する場合があります。

この記事では、カーシェア大手3社の

補償内容・補償額について
ペナルティ料金・NOCについて

詳しくまとめていきます。

ペナルティ料金が免除になるオプション補償サービスについても解説していきます!

カーシェアは保険料が無料!補償が利用料金に含まれている

カーシェアでは、何かあったときの保険・補償が利用料金に含まれています。

よって、自動車保険に入る必要がなく、保険料は無料です。

利用料金に含まれる補償は以下になります。

<利用料金に含まれる補償>

対人補償他人を死亡させたり、けがをさせたりした場合の補償
対物補償他人の物や車に損害を与えた場合の補償
車両補償タイムズカーシェアの車両に損害があった場合の補償
人物障害補償自分や同乗者が死傷した場合の補償

補償額は会社によって異なりますが、どのカーシェアでもこれらの補償が利用料金に含まれています。

えり

保険に入るかどうか迷う必要なし!

しかしそれとは別に、事故やトラブルが起きた場合には、以下のような料金が発生する場合があります。

トラブル時に発生する料金

  • NOC(ノンオペレーションチャージ)
  • ペナルティ料金

NOCとは、事故などにより「車が使えない期間」が発生した場合の営業補償料のこと

えり_泣き顔

これらの費用は自分で負担する必要があります

・タイムズカーシェア
・カレコ
・オリックスカーシェア

の補償やオプションサービスについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

【タイムズカーシェアの保険】補償内容やペナルティ料金は?

タイムズカーシェア自動車保険と補償

タイムズカーシェアでは、利用料金に以下の補償が含まれています。

<利用料金に含まれる補償と補償額>

[補償内容][補償額]
対人補償無制限 (自賠責保険 3千万円を含む)
対物補償無制限 (対物免責額 0円)
車両補償時価額 (車両免責額 0円)
人物障害補償無制限

対人補償や対物補償、人物障害補償が無制限でついているので安心ですね。

ただし、以下の場合には補償が受けられなくなるので注意が必要です。

補償が受けられないケース

  • 会員以外・追加運転者登録をしていない人の運転
  • 事故の無申告・虚位申告
  • 警察へ不届・相手方と直接示談した場合
  • 飲酒運転などの法令違反
  • 車両返却後の事故報告
  • 無断延長している場合

無断延長している場合や、車両返却後に事故を報告した場合などは補償が受けられなくなります。

その他、貸渡約款に違反がある場合には補償が受けられないだけでなく、会員資格を取り消されることもあります。

ルールをしっかり守って利用するようにしましょう。

えり

必ず登録している会員が運転しましょう

NOC(ノンオペレーションチャージ)とペナルティ料金

営業補償料として発生するNOC(ノンオペレーションチャージ)

これは事故だけでなく、忘れ物をした場合や、車を汚してしまった場合にも当てはまります。

えり_泣き顔

車が一時的に使えない状態になると発生する料金です

タイムズカーシェアのNOCは以下になります。

<タイムズカーシェアのNOC>

項目内容金額
事故時自走可能の場合NOC(2万円)
自走不能の場合NOC(5万円)
忘れ物弊社が忘れ物を回収する場合実費+NOC(2万円)
汚損煙草の臭いの除去実費+NOC(2万円)
ペットの毛や臭いの除去
嘔吐された場合、灯油を積載した場合の清掃ならびに臭い除去
ごみの回収
紛失駐車パスカード(定期券)実費
キー(車両)実費+NOC(2万円)
キー(キーボックス)
ガソリンカード実費
ガソリンキャップ
アンテナ
その他
乗り捨て故意に乗り捨てたもの実費(保管料+移動費)+車両を弊社で定位置まで戻した時間までの延長料金
降雪で車両を戻せない場合の移動費25,000円
バッテリーあがりご利用中に発生した場合実費
混油油種を間違えて給油された場合実費+NOC(2万円)
車両内破損スイッチ類など実費+NOC(2万円)
破損タイヤ実費
緊急対応窓の閉め忘れ5,500円(緊急出動費)+車両損害や第三者からの損害賠償請求があった場合にはその実費
ライト類の消し忘れ
停め直し(返却場所間違い・車枠はみだし等)
駐車券入庫
その他、弊社が現地対応を行う場合
その他稼働を停止し修理した場合実費+NOC(2万円)

出典:タイムズカーシェア

車内をひどく汚してしまったり、車のキーを紛失してしまった場合は「実費+NOC2万円」が必要になります。

窓の締め忘れやライトの消し忘れでも、緊急出動費が発生してしまうんですね。

返却時の確認はしっかり行うようにしましょう。

タイムズカーシェアのオプション補償サービス

タイムズカーシェア安心補償サービス2
えり_困り顔

何かあったときに多額のNOCがかかるのは心配…

でも大丈夫。

タイムズカーシェアでは、
オプションで「安心補償サービス」に加入することができます。

安心補償サービス料金
 【330円/利用ごと】

「安心補償サービス」は、毎回の予約時に加入するかどうかを決めることができるサービス。

加入料金は1回につき330円です。

安心補償サービスに入ることで、以下のNOCや実費を免除することができます。

安心補償サービスで免除になるもの

  • 事故を起こした場合のNOC(2万円または5万円)
  • タイヤがパンクしたときの実費金額
  • バッテリーがあがったときの実費金額
  • キーを車内に閉じ込めてしまった場合の実費金額
  • ガス欠が発生した場合の実費金額
  • レッカー車が必要になったときの費用

キーを車内に閉じ込めてしまったり、バッテリーがあがってしまうというのは意外とよく起きるもの。

300円ちょっとでこれだけの安心を得られるのはありがたいですね。

えり

予約画面でチェックを入れることでカンタンに加入できます!

【カレコの保険】補償内容やペナルティ料金は?

カレコカーシェア自動車保険と補償内容

カレコでは、利用料金に以下の補償が含まれています。

<利用料金に含まれる補償と補償額>

[補償内容][補償額]
対人補償無制限 (自賠責保険 3千万円を含む)
対物補償無制限 (対物免責額 0円)
車両補償時価額 (車両免責額 0円)
人物障害補償1名につき上限6000万円(無保険車傷害2億円)

対人補償・対物補償は無制限、人物障害補償は上限6,000万円まで補償されます。

以下の場合には補償が受けられなくなるので注意が必要です。

補償が受けられないケース

  • 会員以外・登録運転者以外の運転
  • 事故の無申告・虚位申告
  • 警察へ不届・相手方と直接示談した場合
  • 飲酒運転などの法令違反
  • 車両返却後の事故報告
  • 無断延長している場合
  • タイヤのパンク・バーストによる修理
  • 鍵の紛失や車両装備等の故障 

無断延長している場合や、車両返却後に事故を報告した場合には補償が受けられなくなります。

NOC(ノンオペレーションチャージ)とペナルティ料金

カレコのNOCとペナルティ料金は以下になります。

<カレコのNOC>

項目金額
事故自走可能:20,000円
自走不可能:50,000円
シェアカーのサービスを停止(※1)20,000円
緊急出動(※2)8,000円/回+実費
パスカード、給油・洗車カード紛失再発行手数料4,000円/枚
車両放置50,000円+回収等に係る実費全額
駐車違反金25,000円
違反金
車両情報システムの機器の不正操作など
50,000円
(※1)<シェアカーのサービス停止の例>
・忘れ物
・汚損・臭気など
・紛失
・バッテリーあがり
・破損
・混油
・返還場所・返却方法間違い
・パンク・燃料不足
(※2)<緊急出動の事例>
・ライト消し忘れ
・停め直し対応
・破損
・窓の閉め忘れ

緊急出動の例には、ライトの消し忘れや窓の閉め忘れ、ステーション設置物の破損などがあります。

カレコのオプション補償サービス

カレコカーシェアトラブル安心サポート
えり_困り顔

カレコにはオプションの補償サービスはある?

はい、あります!

オプションで「トラブル安心サポート」に加入することができます。

トラブル安心サポート料金
 【330円/1予約】

1予約330円ですが、24時間ごとに料金が加算されます。

24時間以内の予約330円/1予約
24時間超え~48時間以内の予約660円/1予約
48時間超え~72時間以内の予約990円/1予約

トラブル安心サポートに加入することによって、以下の費用が免除になります。

トラブル安心サポートで免除になるもの

  • 営業補償(NOC):2万円/5万円
  • タイヤがパンクしたときの実費
  • バッテリーがあがったときの実費
  • キーを車内に閉じ込めてしまった場合の実費
  • 緊急出動費:8,000円
  • タイヤパンク等における搬送費 

オプションで加入しておくことによって、より安心して車を利用することができますね。

【オリックスカーシェアの保険】補償内容やペナルティ料金は?

オリックスカーシェア自動車保険と補償内容

オリックスカーシェアでは、利用料金に以下の補償が含まれています。

<利用料金に含まれる補償と補償額>

[補償内容][補償額]
対人補償無制限 (自賠責保険 3千万円を含む)
対物補償無制限 (対物免責額 0円)
車両補償時価額 (車両免責額 0円)
人物障害補償1名につき上限3,000万円

対人補償・対物補償は無制限、人物障害補償は1名につき上限3,000万円まで補償されます。

ただし、以下の場合は補償が受けられなくなります。

補償が受けられないケース

  • 事故時に警察・オリックスカーシェアへの連絡など所定の手続きをしなかった場合
  • 無断で示談した場合
  • 登録者以外の運転
  • 飲酒運転などの法令違反
  • 天災や故意による事故 など

NOC(ノンオペレーションチャージ)とペナルティ料金

オリックスカーシェアのNOCとペナルティ料金は以下になります。

<オリックスカーシェアのNOC>

項目金額
事故自走可能:20,000円
自走不可能:50,000円
忘れ物5,000円+実費
車両の汚損車内消臭やシートクリーニングが必要:50,000円
クリーニング以外の車内清掃:8,000円
正しく駐車していない6,000円
消灯忘れ8,000円+バッテリー交換10,000円
駐車券取り間違え10,000円
備品紛失20,000円
車両の放置実質相当額×300%

返却時に駐車枠を間違えた場合や、ライトの消し忘れでも実費が発生してしまうので注意が必要です。

オリックスカーシェアのオプション補償サービス

オリックスカーシェアオプション保険サービス
えり_困り顔

オリックスにもオプションの補償サービスはある?

残念ながら、オリックスカーシェアには、オプションの補償サービスはありません。

その代わり、以下のロードサービスが利用料金に含まれています。

<利用料金に含まれるロードサービス>


30分程度の応急処置
キー閉じこみ時の鍵開け
利用中のバッテリー上がり時のジャンピング
パンク時のスペアタイヤへの交換作業 他
燃料切れ時の緊急お届け 

30分程度の応急処置の場合は、無料で対応してくれます!

えり

緊急出動費が無料なのはありがたい!

しかし、それ以外の処置に関しては実費負担になってしまうので注意しましょう。

【比較表】各カーシェアの保険・補償額をまとめます!

各社の補償内容を一覧表にまとめます。

どのカーシェアでも補償が利用料金に含まれているので、自動車保険に入る必要はありません。

<利用料金に含まれる補償と補償額>

 タイムズ
カレコ
カレコカーシェアロゴ
オリックス
オリックスカーシェアロゴ
対人補償無制限無制限無制限
対物補償無制限無制限無制限
車両補償時価額時価額時価額
人物障害補償無制限上限6,000万円上限3,000万円

補償内容はどこもほぼ同じ。

人物障害補償に関しては、タイムズが「無制限」で一番手厚くなっています。

えり

利用料金に含まれているので安心です

しかしこれとは別に、トラブル発生で車が使えない期間の営業補償料として、

・NOC
・ペナルティ料金

が発生し、自分で負担する必要があります。

これらはオプションの「補償サービス」に加入することで免除できる場合があります。

<オプション補償サービス(利用ごとに加入)>

タイムズ
カレコ
カレコカーシェアロゴ
オリックス
オリックスカーシェアロゴ
330円(利用ごと)330円(1予約・24時間ごと)
  ※利用料金に含まれるロードサービスあり

タイムズやカレコでは、利用時にオプションの補償に加入することによって、トラブル時に発生するペナルティ料金やNOCを免除することができます。

えり

毎回加入しておくと安心です!

オリックスカーシェアにはオプションの補償サービスはありませんが、30分程度の応急処置には無料で対応してもらうことができます。

カーシェアは保険料が無料!安心して利用しよう

カーシェア保険料無料と補償内容まとめ

カーシェアリングの利用料金には、事故による補償が含まれています。

よって、自動車保険に加入する必要がありません。

15分単位の短い時間からお手軽に借りることができ、自動車保険まで含まれているのはとてもありがたいですね。

遠出をする場合や長時間利用する際には特に、オプションの補償サービスに加入しておくと安心ですよ。