2022年のM1グランプリで、13年ぶりに決勝に進んだ女性芸人として快挙を成し遂げたお笑いコンビ「ヨネダ2000」。優勝こそ、先輩芸人であるウエストランドに譲り渡したものの、その軌跡は伝説並みに語り継がれることになりそうです。
お笑い芸人としてはまだ活動期間が浅く、結成からわずか1年半というスピードでM1グランプリの決勝に爪痕を残しました。まだあまり知られていないであろう、ヨネダ2000というお笑い界のゴールデンルーキー。その素顔に迫っていきましょう。
ヨネダ2000の基本プロフィール
2020年結成のヨネダ2000は、お笑い芸人としてまだまだ世に知られることのないわずかなキャリアながら、お笑い界のトップを決める舞台に立つという夢を叶えました。芸風は主に漫才ですが、一般的なしゃべくり漫才というよりは、ゆったりしたペースで進んでいくシュールな展開が特徴的です。
メンバーのどちらも穏やかな癒し系ですが、ネタが始まるとその軽快なやりとりと予想もできない展開に引き込まれてしまいます。
誠(ボケ)
- 本名:清水 亜真音(しみず あまね)
- 生年月日:1999年3月25日
- 年齢:23歳
- 出身地:東京都
- 趣味:テニス、絵を描くこと、物作り、音楽鑑賞
- 特技:ハーモニカ、散髪、顔剃り
実家が理容室だという誠さんは、理容師免許も所持しています。また、趣味であるテニスでは、中学校時代に大会に出場し好成績を残したり、高校へはスポーツ推薦で入学するなどかなりの腕前なのだそう。
2022年まで本名で活動していた誠さんですが、『ダウンタウンDX』に出演した際、浜田雅功さんからのアドバイスを受け「誠」に改名したというエピソードも。
愛(ツッコミ)
- 本名:河田 愛(かわだ あい)
- 生年月日:1996年9月19日
- 年齢:26歳
- 出身地:神奈川県
- 趣味:動物・音楽鑑賞
- 特技:犬のしつけ、ハーモニカ、肩もみ
動物好きとして知られる河田さんは、ドッグトレーナーの専門学校を卒業しています。犬の基本的なしつけは今でも得意としているそうですが、飼育員という長年の夢ではなく芸人の道を選びました。それは、このまま動物病院などに就職して人生を終わらせたくないという強い思いがあったそう。
ヨネダ2000の一風変わった芸風とは
穏やかだけど爆笑をさらう芸風
ヨネダ2000のネタはといえば、冒頭で、ボケの誠さんが愛さんに特定の行動を延々と繰り返すように命じるところから入るのが定番。ファイナリストに進出した2022年のM1グランプリでも、その構成のネタで堂々と勝負しました。
その動きを繰り返していく中で、誠さんが合いの手を入れたりしながら、その動きの意味や伏線を回収していくスローペースな過程は、不思議とドカンと笑いを獲っていきます。はじめは渋々、誠さんの指示に従う愛さんですが、続けていくうちにノリノリになり掛け合いを楽しむ展開も、爆笑を誘うポイントですね。
「全人類を笑わせたい」がテーマ
誠さんはダウンタウンに、愛さんははんにゃやフルーツポンチに憧れて、芸人を目指すことになったのだそう。ネタよりもバラエティー番組への憧れが強かった2人は、森三中のように体を張った芸風を目指し、何に対しても果敢に挑み続ける芸人になるため奮闘してきました。
2021年に初めて、M1グランプリの準決勝に進んだヨネダ2000は、「誰にも知られていない芸人でも、道はつながっているんだ」と実感したのだとか。それまではあまり現実味のなかった、お笑い賞レースでの目標が明確になった2人は、急激に勢いを増していきます。今後も、お互いに共通した目標「全人類を笑わせる」を実現するため、猪突猛進していくことでしょう。
実はスゴい!ヨネダ2000の功績の数々
2022年は、ヨネダ2000にとって数々の功績と爪痕を残した1年となりました。M1ファイナリストに名を残しただけでなく、『キングオブコント』で準決勝まで進み、コント部門でも日本有数の実力派芸人だと証明しましたね。
また、日本一の女芸人を決める戦いの舞台『THE W』でも、準優勝を飾るという快挙まで成し遂げています。冒頭でもお伝えしたように、M1グランプリの決勝に進んだ女性芸人は、2009年のハリセンボン以来13年ぶり。ヨネダ2000の2人は、こんなにも短いキャリアの間に、数々の軌跡を残しているのです。
まとめ
彗星のごとく現れた期待の新顔・ヨネダ2000。穏やかでゆったりとしたイメージとは裏腹に、「全人類を笑わせる」という壮大な目標を抱え、お笑い界に参入してきました。結成わずか1年あまりで、多くの先輩芸人を押しのけ頂点の舞台に立つことができた2人が、これからどこまで駆け上がっていくのか、楽しみですね!