最近、ミニスカートやルーズソックス、へそ出しといった「ギャル系ファッション」を身に着けた人をよく見かけませんか?実は、「平成のギャル文化」が令和の時代に復活の兆しを見せているんです。
令和時代に復活!Z世代に支持される「平成のギャル文化」
Z世代を中心とした、小学生から26歳までを対象に行われた調査によると、“平成”のカルチャーが、“令和”で再ブームを起こしている傾向が明らかとなりました。『Z世代が選ぶ2022年上半期トレンドランキング』によれば、2位に服装やメイクなどをまねする若者が続出した“平成ギャル”がランクイン。3位には、1990年代に女子高生の間で流行した“ルーズソックス”がランクインしました。また、『流行った言葉』ランキングの2位にも“ぎゃる”がランクインするなど、ギャル文化が再燃しているようです。
世界中のZ世代に人気の「Y2Kファッション」とは
このギャル文化の再燃、実は日本だけではないようです。というのも、世界的にZ世代と呼ばれる20代前半の若者の間で「Y2Kファッション」が注目されているからなんです。
Y2Kファッションとは、1990年代後半~2000年代に流行った、人気アイテムの厚底ブーツやルーズソックス、ミニスカートなどいわゆるギャルファッションを由来としたファッショントレンドです。
当時と異なる点として、20年前は国内のブランドと渋谷・原宿のギャルがトレンドの牽引者でしたが、今トレンドのY2Kファッションでは、韓国・中国から入ってくるトレンドも多くあるということ。また、世界でのファッショントレンドの基準となるパリコレでもY2Kファッションがテーマになっており、欧米では欧米のY2K時代をモチーフにしたアイテムが登場しています。
平成のギャル文化がZ世代にウケている理由は?
Z世代は、SNSでの人間関係や他人からの反応を気にしがち。「ハズしたくない」や「失敗したくない」、「批判されたくない」、という意識が強いとも言われています。
一方、平成のギャルファッションは「自分のためのファッション」。自分の好きな色、好きなアイテム、そしてスタイルが良くみえる、自分の「好きな自分」を表現する傾向がありました。また大人や男性からは良い印象を持たれにくいギャル メイクやギャルファッションでしたが、周りからの目や批判に臆することのない、“ギャル魂”がそこにはありました。
そんな90年代後半~00年代前半の自由で元気いっぱい、芯の強い「ギャル文化」がZ世代の目に新鮮なものに映っているようですね。
最後に
ファッションやトレンドは20年周期で繰り返されると言いますが、今回のギャル文化の再燃はまさに!ですね。当時、青春時代を過ごした30~40代には懐かしく、当時を知らないZ世代には「真新しいもの」と感じます。ほどよく流行を取り入れることで、日々の暮らしがより楽しいものになるのではないでしょうか。