あのエヴァンゲリオンの庵野秀明監督の最新作!映画『シン・仮面ライダー』が、2023年3月18日(土)に全国公開となります!50年前、当時の多くの小学生男子が憧れ、熱中した『仮面ライダー』。自分もその中の1人だったという庵野監督が、『仮面ライダー』生誕50周年企画作品としてかつての“憧れのヒーローそのもの”をスクリーンに蘇らせました。
今回は、最新作の『シン・仮面ライダー』公開を記念して、庵野監督の過去作品を振り返って見てみましょう。
庵野監督のテレビアニメ作品一覧
『新世紀エヴァンゲリオン』
『新世紀エヴァンゲリオン』は、庵野監督が監督、脚本、メカニックデザインを担当。
1995年からテレビ東京系列において全26話構成で放送されたテレビアニメで、この作品は、汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」を操縦する少年少女たちと謎の生命体「使徒」の戦いが描かれています。
この一見するとただのロボットアニメに見える作品が大きな話題を呼んだ理由の1つとして、作中の最終2話が今までのアニメではあり得ないストーリーが展開されたことが挙げられます。それは、主人公である碇シンジの内面世界を文字と声のみで表現するという当時のアニメでは衝撃的な内容でした。ストーリーは何も進展することなく、打ち切りのような形で終了。この展開は、当然ながら大きな批判を受けることになりました。これに対して、庵野監督は『制作期間が足りないため、このような事態に陥ったと』後に語りました。その結果として1997年に『新世紀エヴァンゲリオン劇場版Air/まごころを、君に』が公開され『新世紀エヴァンゲリオン』は一旦の完結を迎えたのです。
『ふしぎの海ナディア』
庵野監督といえば、エヴァンゲリオンが有名すぎるのですが、この『ふしぎの海ナディア』も当時としては革新的なアニメであり、今もコアなファンが存在しているほどです。
NHKにて1990年から1991年にかけて放映されたテレビアニメで総監督を庵野監督が務めました。彼が創設した会社である「ガイナックス」の出世作とも言われています。
1889年の世界を舞台に、発明好きの少年・ジャンと謎の美少女・ナディアの大冒険を描いた本作は、子供のみならず大人も楽しめるアニメとして人気を博しました。庵野監督の作品らしく、戦艦の戦闘シーンや発掘された古代文明の科学兵器シーンは細かく作りこまれているのが売りであり、デザインを楽しむというのも作品の見方の一つです。
『シン・ゴジラ』
そして、こちらは実写映画作品。『シン・ゴジラ』は、2016年に公開されたゴジラシリーズ第29作で、庵野監督が監督・総監督・脚本を務めました。この作品は、過去シリーズの時間軸とは異なる世界観を有しているため、ゴジラが初めて日本へ上陸したという設定となっています。
「現実(ニッポン)VS虚構(ゴジラ)」というキャッチコピーを掲げる『シン・ゴジラ』では、怪獣映画であるにもかかわらず、政治的な面が色濃く表現されており、当初は様々な波紋を呼びました。「死や暴力」という表現は極力避けられていて、庵野監督が得意な登場人物の複雑な心理描写や利害関係などが細かく描写されていることも特徴の一つです。
そして、この作品は2017年の日本アカデミー賞において、最優秀作品賞を受賞することとなりました。また、劇中において様々な形で現代日本の政治を強く意識した内容が取り入れられていることから、現代の日本の様々な問題を表面化した点も高く評価されています。
まとめ
『新世紀エヴァンゲリオン』の社会現象化、深夜アニメブームの火付け役などと業界に様々な革命を起こしてきた庵野監督の『シン・仮面ライダー』は、今年必ずや日本映画界を大いに盛り上げてくれること間違いなしです。
既に多くのメディアが賑わっていることから、庵野監督の期待もさらに高まっていて、多くのファンが作品の公開を待ちきれない状態です!
映画の詳しい情報が公開されるのを今は待ち、全貌が明らかになる瞬間を共に待ちましょう!