東大事件高校や酒鬼薔薇聖斗が起こした殺人事件など、平成時代には多くの残忍な事件が起こりました。自分も被害者になっていたかもしれない、無差別殺人事件など、身が震える思いをしてきましたね。それにより大切な人を失った遺族の気持ちは、計り知れません。今日は、平成に起こった歴史的な凶悪事件をまとめてみました。風化させず、二度と同じ悲劇を繰り返さないよう、防犯意識も高めておきたいですね。
風化させないで!平成に起こった凶悪事件
女子高生コンクリート詰め殺人事件(1988~1989年)
1988年11月から、年明けの1月にかけて起こった凶悪事件の1つ。当時まだ生まれていなかった人でも、事件の名前や概要を知っている人も多いのではないでしょうか。当時高校生だった被害者女性が、少年グループに拉致されました。その後、約40日間にわたって監禁され、暴行や強姦を受け続けるという、残忍極まりない事件でした。そして女性は、少年グループから集団リンチを受け死亡。その遺体はコンクリート詰めにされ、東京湾埋立地に遺棄されました。驚く点は、その少年の両親が、女性が監禁されていたことを知っていたという衝撃の事実。誰も女性を救えなかった、凶悪な事件として語り継がれています。
北九州監禁連続殺人事件(2002年)
被害者だった当時17歳の少女が、監禁場所から逃げ出し警察に駆けこんだことで発覚した、凶悪事件。調査を進めていくうち、被害者が7人にも及ぶことが分かったのです。犯人は男女で、最初のターゲットを投資話で釣り上げます。ターゲットとなった男性はすっかり犯人たちに洗脳され、のちに逃走をはかる少女(当時9歳)とともに、犯人たちと共同生活を送っていたのだそう。男性はわずか1年半後に、娘を残し衰弱死。遺体をバラバラにして遺棄しています。その後も、自身の妹や、警察官をしていたその夫までも取り込んだ犯人は、マインドコントロールを繰り返し、被害者同士に殺人とその処理をさせるという残忍な犯行を行ってきたのです。2011年、犯人のうちの1人である男は、死刑が確定しました。
座間9人殺害事件(2017年)
神奈川県座間市のアパートで、男女9人の遺体が発見された事件。29歳の男が殺人容疑で逮捕されました。死亡した被害者のうち、8人が女性で1人が男性。女性たちについては、強盗・強制性交・殺人・死体損壊・死体遺棄という罪に問われます。犯人は、自殺願望のある人たちが集うウェブサイトで、被害者たちと知り合い、自宅に招き入れました。そして、性的暴行を加えた上命を奪うという、身勝手な犯行を行ってきたのです。犯人は幼い頃から両親の愛情を受け育ってきましたが、思春期に父親と衝突したことで大学進学の機会を自ら逃し、それからは職を転々としながらお金に執着する人生を送ってきたそう。さらに女性関係もだらしなく、誠実に交際ができないことで恋愛経験も少なかったことから、お金と性欲に固執した結果の犯行となってしまったようです。
相模原障害者施設殺傷事件(2016年)
神奈川県相模原市にある知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起こった凶悪な事件でしたね。犯人はもともとこの施設で勤務していた男で、入居者19人を殺害し、26人に重軽傷を負わせました。「意思疎通のとれない障害者は安楽死させるべきだ」「重度・重複障害者を養うには莫大なお金と時間が奪われる」などと持論を展開し、世間に衝撃を与えましたね。犯行時、犯人は入居者が「喋れるか、喋れないか」を基準にして、刃物を振りかざしていったそう。その際、職員に対しては殺害の意思を見せないなど、自身の目的を果たすため理にかなった行動を取っており、巧妙で悪質な犯行として、今もなお語られ続けていますね。
まとめ
平成時代に起こった凶悪事件をまとめてみました。どの時代にも、残忍な人格をもった人物というのはいるもので、こんな世の中では人を信頼することすらままなりませんね。よく、犯人は過去に両親から虐待されていたり、暗く真面目な学生時代を過ごしていたり、その反動で凶悪な犯行に走ってしまう…などというパターンが語られていますが、この記事でご紹介した犯人には当てはまらないものも多くありました。家庭環境や両親との関係性が、犯行動機につながるケースもあるのでしょうが、その分かれ道は人によって違うようです。今後、このような事件が起きることのない社会になることを祈ります。